営農という壁 11年前の研修生と青年就農給付金
- kawai
- 2015年11月20日
- 読了時間: 3分
11年前の広報の記事がありました。
この頃も農業公社研修生を募集しよったがですね。
農業をしたいと思ったとき、申請しようかなと考える、国の給付金制度。
ざっくりと内容をお話しますと
農業研修や経営を始めた最大7年間、年に150万円の給付金が受けることが出来ます。
もちろん補助金ではないで、基本返還せずにお金が受け取れます。
それを聞くと 「百姓になるだけで国から年間150万もらえる」 とお考えの方もいるかもしれません。確かにそれだけみれば、美味い話かもしれません。
ただ、しっかり考えてみてください。
当然、不正受給を防ぐための審査があります。
また、研修後1年以内に就農しなければ、返還しなくてはいけないですし、就農で生計が成り立つ計画を立てる必要があったりします。
詳しくはこちらをご覧ください。
平成27年10月、東京で行われた「新・農業人フェア」に出展してきました。
来場者の多くは、「農業に興味あるぞ(でも、農業したことありません。)」とか「仕事辞めたから、農業の道もありかな?(でも、進路など全く決まっていません。)」など
腰を据えて百姓をしようと考えている方は少なかったような印象です。
自分の仕事や趣味などのライフバランスを大切にされる方や
天の意に沿う暮らしをしたいと考える方、
今の社会自体に疑問を感じている方、
自分や家族が安心して 食べられるものを作ってみたいと考える方など
最近では、最小限(ミニマル)なモノで暮らす「ミニマリスト」と呼ばれる方がいたり。
仕事やお金、家族に対して価値感や求めるものが変わってきている方が増えています。
なんだか両極端。
でも、合理的・功利的・金銭的でホワイトカラー一色の社会に嫌気がさして
本当の幸せや心の豊かさを求めるようになってきている証拠なのかもしれません。
農業だって、震災前と後では、就農希望者の質も変わってきています。
だから、この制度、今の就農希望者にマッチしているかな?と考えると
正直どうなのかなと思ってしまったりしまう部分はあります。
有機や無農薬・無堆肥などに興味関心が増えてきているのに、
公社で教えるのは、未だ規格内の綺麗な野菜を作るための研修(もちろん、綺麗でなければ売れないことも事実です。)です。
農業をしたい方と受け入れ側のギャップがあるんではないかと思っています。(これは私河井の移住専門相談員としての個人的な意見です。)
青年就農給付金、「絶対に就農で生きていくぞ」という強い気持ちと覚悟がある方には、嬉しい制度ですが、そうでない方にとっては、縛りが多く、もし就農の道が難しいと判断した場合、給付金を返金する必要があり、リスクの高い制度になってしまいそうです。
話がかなりそれてしまいましたが!!!
約11年前、そんな給付金など無かった時に
大阪からいの町へ「農業をしよう!」と覚悟を決め、移り住んだ山本夫妻。
奥様のちずこさんは、
「地域性で馴染めなかったりしたことがあったり、資金面ではなかなか支援をしてもらえなかったりと沢山苦労をしたけど、ローンも払い終わり、子どもも大きくなった。次は、丹精込めてつくったイチゴを更に進化させたい。子どもを育てるのには、自然いっぱいで適している地域ですよ^^」と語ってくれました。
今月、今シーズン初収穫したようで、道の駅にイチゴが並びだしました。
そのイチゴと塩麹や希少糖を入れて 無添加でつくったジャムも通年の大人気商品です。
さらにちずこさんは、東京でスイーツの勉強をされ、商品化を目指しているそうです。
苦しい時期を乗り越え、たくさんのファンがついた「berry農園 山本」。
とっても前向きな2人の頑張りゆう姿に、元気をたくさんもらいました。これからが楽しみです。
